失敗から立ち直る8つの方法。畑村洋一郎さんの「回復力、失敗からの復活」本要約

皆さんは最近どんな失敗をしましたか? 職場で?学校で?家庭で?子育てで?

私は毎日自問自答です。この言動や行動はこれであっていたのだろうかと。

人間誰でも失敗することがあるし、むしろ失敗した方が良いと言われます。失敗は成功の元なんても言いますよね。しかし、大人になればなるほど失敗するの怖くなりませんか? どうやって失敗しないか?と考えてしまう人が大半ではないかと思います。

この本では失敗した時にどう向き合うのかフォローの仕方など書いてありました。職場でや子育ても使えるではないかと思い、今日はこの本の紹介したいと思います。 

失敗とは?

失敗とは人の行動や選択の結果、その人の周囲の人の意図しない、そして望まない結果になること。避けようとしても起こってしまうのが失敗であるのなら、起こってしまった失敗と付き合って、それでもなんとか乗り越えて生きていくしかありません。”
出典:畑村洋一郎「回復力 失敗からの復活」

では、失敗とはいったい何なのでしょうか。それは「何」つまり出来事であって、「誰」つまり人ではない、と言えるかもしれません。

確かにこれは失敗を表現する一つの方法ですが、子供の頃から私たちの多くは(想像ですが)、人から “あなたは素晴らしい””あなたはとても優秀だ””あなたはその気になれば何でもできる “などと言われた経験があるのではないでしょうか?

しかし、そのどれもが真実ではありません。良い人に悪いことが起こることもあれば、その逆もある。実は、私たちは皆、人生のある時期に失敗するのです。

何かに失敗したときに立ち直る8つの方法

1.「人は弱い」ということを認める

失敗は、ショックやダメージをもたらし、まともな判断をすることができなくなることがあります。

人間は、失敗から立ち直ろうとする傾向がありますが、エネルギーが枯渇している場合には、このような行動を起こすとさらに大きなミスをする可能性があり、負のスパイラルに陥ってしまうことがあります。

負のスパイラルを回避するためには、自分が弱いことを認識することが重要です。

回復するためには、人間には回復力があり、自然にエネルギーが回復するのを待つことが最も良い方法です。

2.最初から失敗を想定して行動する

失敗しても構わないという気持ちで行動しないと、失敗時に想定と現実のギャップが大きすぎて、エネルギーを失うことがあります。

これを避けるために、”逆演算”という方法があります。これは、失敗が起こる可能性を想定し、その原因を検討することです。このようにすることで、失敗が発生した場合の対応策を準備することができ、精神的にも楽になることができます。

3.「逃げる」

自分が弱いことを認めることは、自己否定の思考から逃れることができ、自滅の道に陥ることを避けることができます。

しばらくの間、離れることができることを選ぶことは悪いことではありません。

4.「他人のせいにする」

失敗直後には、自己否定の思考が頭に浮かぶことがあります。

聞こえは良くないですが、他人のせいにする、そう考えるだけで状況は変えられます。

自己否定の思考を繰り返すよりも、それを止めることが重要です。そのために、他人のせいにすることは決して悪いことではなく、自己否定の思考を止めるための手段として利用することができます。

5.美味しいものを食べる

これはよく聞きますよね。心身に活力を与える食事をして栄養を補給することが大切です。

美味しいものを食べることは、失敗した時の回復方法として、短期的には身体や心を癒し、ストレスを軽減する効果があります。また、食欲を刺激することで、精神的にも元気になることができます。

ただし、長期的には適度な運動や、話し合いなどを行うことが大切で、単に美味しいものを食べるだけでは解決しない問題もあることを覚えておく必要があります。

メンタルが不調な時に摂取するといい食材

  • 卵…脳の構成食材であるタンパク質、コレステロール、リン脂質、オメガ3脂肪酸、全ての栄養素を含むのが卵です。

6.眠る

失敗直後はショックやダメージが大きいと不眠になりがちです。

この本では睡眠薬の力を一時的に借りるのも手だと書いてあります。

睡眠は、身体や心を回復させるために欠かせないものです。失敗した時に睡眠をとることで、ストレスや不安を取り除き、身体や心をリフレッシュさせることができます。

また、睡眠中に脳は記憶を整理し、学習を助けるため、失敗した経験から学ぶための機会を増やすことができます。さらに、睡眠不足は身体や心に悪影響を与えるため、回復するために十分な睡眠をとることが重要です。

7.気晴らしをする

失敗した時に気晴らしをすることは、心身ともにリフレッシュし、新たなエネルギーを得るために有益です。

気晴らしの方法は人それぞれですが、自分に合ったものを見つけることが大切です。

例えば、散歩やジョギング、スポーツをすることで運動することで、身体を動かすことでストレスを発散することができます。また、音楽や絵画、読書などの趣味を楽しむことで、脳をリラックスさせることができます。また、友達や家族との交流や、カウンセリングを受けることも有効な気晴らし方法の一つです。

8.愚痴を言う

失敗した時に愚痴を言うことは、ストレスや負担を軽くするために有効です。

一人で悶々と考えるうちは否定的な思考はなかなか止まらないので人の力を借りて元気になると言うのも有効な方法です。

相手は誰でも良いというわけでなく、相手の話を否定せずにただ淡々と聞いてくれる人が好ましいようです。

自分の感情を口に出して整理し、失敗から立ち直るための新しい視点を見つけることができます。

また、話を聞いてくれる人がいる場合は、第三者の意見やアドバイスも受けることができ、さらに回復に役立ちます。ただし、愚痴を言うことが多すぎると、自己否定や負のスパイラルに陥りやすくなるため、適度に行うことが重要です。

周りが失敗した時のフォロー方法

周りが失敗した当人のフォローをするのは簡単なことではありません。

失敗した人に向かって、「もっと頑張れ」という人がいますが、これはほとんどの場合相手には励ましどころか、失敗した人を窮地に追い込む言動だそうです。 

エネルギーがしっかりとしっかり蓄積されるまで待ってから行動する方が結果として良い。回復に必要な期間は人によって失敗の程度によって異なります。

こちらの価値観を押し付けるようなことは相手にプレッシャーをかける行為だからです。

励ましの言葉をかけるより相手の話をひたする聞いてあげるほうがはるかに効果的です。

まとめ:

人は必ずしも、大きな失敗からすぐに立ち直れるほど強くはない。

でも、人には必ず “回復力”というのが備わっています。その回復力を信じることができれば、時間を経て前に進むことができます。

akinasu